May 8, 2010② "Stay with me"
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旅する心がじっとはさせてくれなかった。
最後のマラケシュ散策をすべくメディナへと出かけた。
顔色が悪いせいか、大丈夫?座っていったら?と軒先で何人もの人に話しかけられる。
しかし、コミュニケーションをとる元気も無く、ただただ通り過ぎるばかり。
少しだけ土地勘のついたスーク、フナ広場周辺をおぼつかない足でふらふらと歩く。
そんな私の体調とは裏腹に、そこは相変わらずの活気に満ちていた。
気になるお店はあったものの、結局この時もゆっくり中を覗くことはなかった。


2時間足らずでリアドに戻った。

テラスで主に会うと、

- 私の薬が効いただろう!?

と満面の笑顔。
これからマラケシュを離れるつもりだということを彼に告げると、

- これからここを出たところで、寝て起きてまた移動するだけじゃないか。身体も本調子じゃないのだし私のところにいなさい。

ごもっとも、だ。
だけど、それじゃあまた次の機会に、なんて気軽に来られるような場所ではない。

それでも私は行くのだと伝え、彼と別れの抱擁を交わし、最後の記念にテラスで写真を撮らせてもらった。
カンカンと日を射す太陽が主の顔をこわばらせる。
少々険しい表情にさせてしまった。
でもそのしかめっ面も、なんだか妙に“主っぽい”と思った。


そうこうするうちに、いよいよマラケシュを離れるときが来た。


- エッサウィラ行きのバスは今日はもうないと思うけど。

リアドの女性スタッフにそう言われたが、事前に調べておいた時刻表では確かまだもう一本あったはず・・・。
でも現地の人にそうもはっきり言われるとちょっと不安になる・・・。

(いや・・・きっとある。取り敢えず行くだけ行ってみよう・・・。)

- 昨夜延泊した分のお代は貰ったかしら・・・?

主にきちんと渡していたので、その旨を伝えると、彼そういうこと何も言ってこないから・・・と彼女は苦笑した。
ほんの少し微妙な別れ方で三夜お世話になったリアドを後にし、バスターミナルまでタクシーで向かった。(25DH)

ターミナルに人々を確認する。
カウンター越しに愛想の良くない女性スタッフとやりとりをすると、思った通り、目的地行きのバスはまだ残っていた。
750DHで無事チケットを手に入れ、更に5DHを渡しバックパックを車体下のトランクルームに預ける。

バスのエンジンと共に、再び胸は高鳴る。

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by filmaniayako | 2014-06-02 22:21 | travelog
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