May 6, 2010⑤ across the river
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車は世界遺産であるアイトベンハドゥに到着した。
外に降りる際にドライバーからぼそっと告げられた集合時間はフランス語。
理解できず、他のメンバーに教えてもらう。
腕時計を見る。
殆ど時間が無いじゃないか・・・。

そうは言えど、せっかくの世界遺産を目の前にして入らずやり過ごすのもなんだし、急ぎ足で見学してみることにした。
アイトベンバドゥ、その城のような集落を眼下に眺めながら階段を下っていくと、そこへ行き着く手前には浅い川が流れていた。
川には、砂袋だろうか、向こう岸まで幾つもの袋が連ねて置かれていたので、簡単に渡り切ることができた。

カスバの入り口にはチケット売りの老人が腰掛けていた。
入ってすぐ家畜(馬)に歓迎を受け、それからは、階段を登ったり、不意に現れた穴を腰を屈めてくぐったり―。
そこにはいまだ数世帯が住んでいるらしく、時折見晴らしの良い場所に出ると、洗濯物の干された光景を望むことができた。
土壁の、乾ききった茶褐色を背景に、彩り鮮やかな布地が映えている。
何かに掛けるわけでもなく、直置きで干物の様に並べられている場合もあり、そのことは余計に美しさを感じさせた。

さて、適当に歩いていたからか、私は途中で行き先を失い、うまいこと上に進めなくなった。
再び時計に目をやると、時間はあっという間に経過していた。
下りることも考えるとこれより先には行けないな・・・。
予想通り、頂の方まで登ること無くあっさり引き返すことにした。

下っていく途中、可愛らしい小さな女の子が階段に座っていたが、カメラを手に訪れる者たちに向かい、睨みをきかせ、フォト、マネーと言い放った。
私はその子にカメラを向けようとはしなかったが、どこか心折れてしまったせいか、あるいは元々の興味が薄かったのか、"世界遺産"には何の未練も残すことなくその場から立ち去った。

ただ駆け足で丘を下っていった。
途中土産屋などに呼び止められたりもしたが、振り返る事なく駆け抜け、再び砂袋にお世話になりながらトコトコと川を渡っていった。
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*アイトベンハッドゥ (Ksar d'Aït-Ben-Haddou)・・・アトラス山脈の麓、ワルザザードとマラケシュを結ぶ街道にある集落。
かつてサハラ砂漠と地中海間の隊商交易の中継地として栄えた土地であり、当時有力であったハドゥ一族が築いた。
盗賊が横行し略奪が絶えなかったことから、身を守るため、城砦に匹敵する構造になっている。
(二枚目の写真はそれとは異なる。)

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by filmaniayako | 2011-05-22 13:37 | travelog | Comments(14)
Commented by dojou7 at 2011-05-22 14:50 x
こんにちわんこ^^;
Commented by yukinyaa04 at 2011-05-22 14:51
あ〜〜!!
出遅れ・・・orz

More見る前に、まずコメント。w
Commented by yukinyaa04 at 2011-05-22 14:55
空がグレーなのはデジカメのせいだろうけど、絵としてはそれはそれでなんか雰囲気あって面白いです。
Commented by filmaniayako at 2011-05-22 14:59
dojouさま
いらっしゃいんこ。^^;

yukinyaaさま
油断禁物~~!!w
Commented by filmaniayako at 2011-05-22 15:03
yukinyaaさま

その色味をメインにずっと悩んでいたので、そんな感想はとても嬉しいです。
多謝!
Commented by ねぎま at 2011-05-22 15:17 x
これがカスバなんですか。探検するのは面白そうですが、住むのは厳しいのでしょうね。
観光地で残念な思いをするのは、日本でもたまに経験しますね。
ましてや住んでいる人から見たら観光客はうるさいばかりなのでしょう。やたらレンズを向けられてうんざり。マネー!と言えばひきさがるだろう・・・。少女もいつの間にかそう考える習慣になってしまったのかも知れませんね。
Commented by yukinyaa04 at 2011-05-22 15:19
ブルーとアンバーは反対色です。
ホワイトバラス調整で青みの少なくなった空を青くすることは出来ますが、そうすると今度は大地の茶色が薄くなります。
もしかしたら、実際の大地の色はこんなに赤茶っぽくなかったかも知れませんけど、誰も一緒に見たわけではないので、いいんですよ、テキトーで。w

大地の色味はこのままで、空だけもうちょい青みが欲しいところでしょうかね?
一個前のエントリでは、空青いですもんね。
ま、デジカメの癖もあるのでいろいろ難しいとこはありますが、このままでも悪くはないと思います。
Commented by filmaniayako at 2011-05-22 17:42
ねぎまさま
世界遺産のカスバの方はもっと山なりにかたまっています。
住んでいるとは驚きでした。
そうなのですよね、環境考えると無理もないことです。
その後も色々な場面でしばしば心折れましたが…。
是非いつかカスバ探検を☆

yukinyaaさま
ここらへんの場所で撮った空はどれも青くないのです。
(一個前のはまだ山脈の入り口なので、ここからは遥か遠く、距離のある場所です。)
ありがとうございます。
暑かったし、私の思ひ出色☆
Commented by dojou7 at 2011-05-22 18:47
ねぎまさんの意見に一票。
空青くなくてもいいのでは。岩の色いい感じです。絵に描いたような写真でなくても^^;
コマーシャルの場合は替えてしまえばいいし、そういう目的ではないから、そのままでよろしいかと。

ここいってみたいです。
Commented by filmaniayako at 2011-05-22 23:13
空青くしたかったというわけではないので・・・よかったです。
一ヶ月間のw下書き中自宅PC以外の3箇所でブログ見る機会あり、コントラストや色味など見え方があまりにも違うので頭悩ませました。
ちゃんと自分のモニタの色、環境など整えたいです。

ここに行き着くまでも道のり長し、体調万全にして是非~。^^
Commented by TOOLKIT at 2011-05-23 10:11 x
雲の形まで異国風ですね…。
…水と空気さえあれば、人は暮らし始めるのですね…。
Commented by studionow at 2011-05-23 14:55
なんだかなぁー、焼き鳥いくベー
Commented by takapon at 2011-05-23 20:39 x
焼き鳥連れてってぇ~!  ごめんネ 関係ない書き込みで・・・。
Commented by filmaniayako at 2011-05-24 00:26
>TOOLKITさま
ふわっとでもなく、もこもこでもなく、不思議な雲でした。
自然界の掟にかなった水と空気があれば何処も素敵ですね・・・。

>studionowさま
なんだかねぇー!?、待ってまっせー 

>takaponさま
はいはい、・・・んでは上京くだされー。
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